STRUCTURE 構造

西新宿の地盤と建築技術が支える安心のタワーライフ

『アトラスタワー西新宿』が建てられている場所は、西新宿の高層ビル群を支える強固な地盤を支持層としており、一般的には地震時に地盤の増幅が少なく、建物の影響が小さいとされています。また、タワーの振動を軽減する「粘性制震壁」も採用されており、振動に対して減衰力を発揮し、耐震安全性とともに高い居住性が確保されています。

タワーの振動を軽減する高性能な「粘性制震壁」

躯体のフレームには様々な振動に対して効果の高い「粘性制震壁」が採用されています。これによって大地震の強い振動や、交通振動などの微少な振動、風によるゆっくりした振動などに対して減衰力が発揮され、耐震安全性とともに高い居住性が確保されています。
地震が生じたとき、上梁に固定した抵抗板と、下梁に固定した粘性体容器との間に相対運動が生じます。粘性体容器の中は、非常に粘りのある粘性体で満たされているため、抵抗板には地震力と反対向きの減衰力が作用します。これが抵抗力として建物の揺れを抑える働きをして制震効果が期待されています。

スーパーCFT構造

超高層建築にさらなる強さを求め、「スーパーCFT(Concrete Filled steel Tube)構造」という技術が採用されています。この構造は、通常、鉄骨造で使われる鋼管の柱の中にコンクリートを充填し、さらにその中に鉄筋を入れているもので、圧縮耐力や曲げ耐力の増大が見込めると言われています。200m~300mクラスの超高層建築のために開発された高い強度をもつ構造で、227邸の住まいが支えられています。

西新宿の強固な地盤

非常に安定した強固な地盤(東京礫層:平均N値70以上※)を支持層としています。この東京礫層は、西新宿超高層ビル群をはじめ、霞ヶ関ビル、サンシャイン60等の支持層となっている地盤です。敷地周辺では、地表面から10m程度の浅いところに東京礫層が出現するため、杭が必要なく、厚さ2.0mの剛強な直接基礎(マットスラブ)により建物の重量が支えられています。また一般的に、強固な地盤が地表面に近いところから存在する場合、地震時に地盤の増幅が少なく、建物への影響が小さいとされています。
※N値とは地盤の硬さを示す数値で、サンプラーと呼ばれる鋼管パイプを地中に30cm以上打ち込むのに要する打撃回数です。N値70とは、通常、強固な地盤と言われるN値50に比べても非常に固い地盤であることを示しています。

スケルトンインフィル方式

3.35m※の高い階高を活かして住戸空間にスケルトンインフィル方式が採用されています。高い耐久性をもったスケルトン(構造躯体)と、インフィル(住戸空間の設備・内装)を分離する方式で、通常は室内を通る排水管などのパイプスペースも共用廊下側に設置されています。将来、ライフスタイルの変化に伴ってリフォームをする際や、配管設備を更新する際にも空間の自由度が高まり、大切な財産として長く住み継がれる住まいが実現されています。
※27階の一部階高は3.75m

逆梁アウトフレーム工法・ハイサッシ

この建物ではサッシの上部にある梁型を外壁面に出した逆梁アウトフレーム工法が採用されています。これにより、サッシは天井近くまでの高さ約2.3mのハイサッシとすることができ、大きな窓から日差しと一層伸びやかな眺望をお楽しみいただける住まいが実現されています。また、柱型をバルコニー側に出すことで、室内への柱型の凹凸が少なくなり、部屋の隅々までスペースを無駄なく使えるようになっています。(一部住戸除く)

断熱性に配慮された「外壁」

外壁は内側に硬質発砲ウレタンフォームを吹付け、断熱性に配慮されています。その断熱性能は、新省エネ基準(国土交通省が定める「住宅に係わるエネルギー使用の合理化に関する設計及び施工の指針(平成13年)」)を満たしています。

遮音性に配慮した「戸境壁」

戸境壁にはTLD-60※(内廊下に面した壁はTLD-56)の高性能な遮音壁が採用されています。隣接する住戸間の遮音性やプライバシーに配慮されています。

※TLD値は、音響試験室で測定された遮音壁単体の遮音性能(音響透過損失)を表します。TLD-60とは、試験室での遮音性能で60db減衰させる性能を持つこと表しています。品確法に定める最高遮音性能です。

二重床・二重天井

住戸内のすべての床・天井は、二重床・二重天井が採用されています。床下や天井裏に配管や電気配線などを通し、将来のメンテナンスやリフォームのしやすさに配慮されています。また、遮音性も高められています。

第3世代までの耐久性を求めた構造体

「スーパーCFT構造」に用いる構造体(鉄筋コンクリートおよび鉄骨)は、住宅性能評価における最高基準である劣化等級3※を満たしています。劣化等級3とは、通常想定される自然状況および維持管理の条件の下で、第3世代(概ね75年~90年)まで、大規模な改修工事を必要としないとされ、コンクリートの品質、鉄筋へのかぶり厚さの確保、鉄骨の防錆処理等、耐久性に対する厳しい審査および現場検査を受けています。
※住宅性能評価劣化等級:国が指定した第三者機関が、構造躯体の劣化に対して、設計時、建設時に審査および検査を行い、劣化等級1~3で評価。それぞれ建築基準法に準拠、第二世代(概ね50年~60年)、第三世代(概ね75年~90年)まで耐久性があるとされます。

SMW地下外壁一体化構造

建物地下の外周部分にはSMW工法(ソイルセメント柱列山留め壁)が採用されています。SMW工法では、建物の周辺地盤を掘り進んで攪拌しながらセメントを注入し、セメントと地盤が一体となった柱を並べた壁(山留め壁)を造り、さらに、その壁にH型鋼の芯材を挿入して、地下の建物外周を囲むように構築されています。今回、『アトラスタワー西新宿』では、さらに、このSMW芯材(H型鋼)と建物の地下外壁をH型鋼から突き出したスタッドコネクタ(接合部材)によって接合する工法が採用され、強固な地盤と建物を一体化することに加え、地下外壁としての強度を高められています。

ボイドスラブ

中空のコンクリートスラブにボイド管を通し、剛性や強度が高められたボイドスラブが採用されています。それ自体で天井を支える梁の役目も果たすため、小梁の少ないすっきりとした空間を作ることができるほか、床の音や振動が伝わりにくい構造となっています。

「住宅性能評価書」を取得

「住宅性能評価書」とは、耐震性や火災時の安全性、省エネルギー性といった住宅の性能を、国が指定した第三者評価機関が客観的に評価してわかりやすく表示するものです。この評価を受けるためには様々な過程で厳しい現場検査に合格する必要があります。また、居住者のメリットとして、万が一のトラブルの際には指定住宅紛争処理機関(有料)を利用することができます。
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